成長ホルモンと血糖値

成長ホルモンと血糖値の関係

医師

成長ホルモンといえば、筋肉や骨の成長を促したり、ダイエットに役立つとして注目されているものですね。もちろん、その名の通り成長期の子供にも欠かせないホルモン。

 

そんな成長ホルモンですが、意外なことに血糖値とも関係があること、ご存知でしたか?ここでは、そんな成長ホルモンと血糖値の関係について、お話していきましょう。

成長ホルモンの主な働き

成長ホルモンには筋肉などの成長を促す他にも様々な働きがあるものです。
まずは、その主な働きをご紹介します。

 

骨や筋肉の成長促進

タンパク質の合成をサポートすることで、体の成長を促進させます。子供の成長にとっては必要不可欠なものとなりますし、傷ついた体の修復や、疲れの回復などの働きがありますので、大人にとってもひじょうに重要なホルモンです。

 

低血糖時にインスリンの働きを抑制

低血糖に陥った時、成長ホルモンはインスリンの働きを抑制する「抗インスリンホルモン」として分泌されます。血液中の糖をエネルギー源として使うために必要なインスリンの働きを抑えることで、過剰に低くなった血糖値を上昇させ、安定させてくれるのです。

 

脂肪を分解してエネルギー源にする

上記の通り、低血糖になると成長ホルモンの濃度が高まり、血糖値を一定に保とうとしてくれます。

 

それと共に、脂肪を分解することで、肝臓に貯蓄されたグリコーゲンの分解を促し、血液中にブドウ糖を放出することで、血糖値が低くなるのを防いでくれるのです。血液中のエネルギー源が足りなくなるので、体内の脂肪をエネルギー源として使うようにしてくれるわけですね。

 

成長ホルモンが血糖値を上昇させるのはナゼ?

さて、上記でご紹介した通り、成長ホルモンは血糖値が下がりすぎた時に、インスリンの働きを抑制したり、体内の脂肪を分解するなどして血糖値を上昇させようと働きかけます。

 

でも、どうして成長ホルモンがこのような働きを持つのか…考えてみると不思議ですよね。

 

その理由は、はるか昔にまで遡ります。かつて、私達人間は食料不足などを経験し飢餓状態を乗り越えてきた生き物です。そして、はるか昔は肉食動物から襲われるなど、誰しも死と隣り合わせの毎日を送っていました。そのような状況下、敵に襲われた時に逃げるスタミナがなければ、命を奪われてしまうわけです。

 

ブドウ糖をエネルギーとして活動している筋肉は、低血糖になると当然十分なエネルギーを確保できなくなります。その結果、筋肉が十分に動かせずに敵から逃げ切れなかった場合、命取りに…。このような状態では、存続していくのも難しくなりますね。

 

そこで、飢餓状態(糖が不足)に陥った時に成長ホルモンが、インスリンの働きを抑えることで糖をエネルギーとして使うことをやめさせて、血糖値を正常値に戻し、その替わりに体内に蓄えられている脂肪やタンパク質を分解してエネルギーとして活用することで、筋肉のエネルギー不足を防いでくれていたわけです。

 

 

いかがでしたか?血糖値と成長ホルモン、意外な関係には人類が生き残るための神秘が関わっている…なんとも不思議で面白い話ですね。

 

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